どうもご無沙汰しております。
ちょくちょくお客さんが来るようになりましたが、相変わらず時間はあるので、この前ジャンクで買ったX68000ProⅡの電源修理してます。
コンデンサの液漏れを確認したのでとりあえずコンデンサは一通り交換。ICも足の部分が腐食しているものも交換しましたが電源入らず、抵抗もどこも問題なさそうで、ツェナーダイオードとか交換したんですが、どこが壊れてるかわからんので一通りパーツ買い揃えようと思ってます。
ProⅡの電源(SH5)はまた記事にしていきます、はい。(僕よりもすごい人たちがいろいろ情報上げてくれてますのでめちゃ助かります。。。ありがとうございます)
脱線しましたが、今回はLenovo ideapad の電源が入らないものを預かりました。
お客さんの申告内容は、電源入らない、充電しないということです。
お預かり後、さっそく電流が流れるかどうか調べてみましたが、流れていない様子
安定化電源に接続しても電流が流れてないので、メイン回路の方はショートしてなさそうです。
マザーボードかDCジャックのどっちかだろうなとは思い、さっそく分解していきます!
裏のネジを外すと裏カバーが、がばっと開きます(爪に注意)このタイプのDCジャックは基板に直付けではなくて、コネクタに接続されているものです。HPやDELLの機種にも利用されていますが、このDCジャックもよく壊れます。
今回写真撮るの忘れましたが、DCジャックの出力先からは電圧が来てる様子です。
予算もOKでしたので、今回はそのままマザーボードを調べていきます。
とりあえずマザーボードを取り外して、どこまで電圧が来ているか確認。
すると、2番目のMOSFETの部分で電圧が止まってるようです。
R5903(電流検出抵抗)の部分が短絡していたのでその先で電圧が流れなくなってる状態でした。
この抵抗を外してみてどちら側が短絡しているかを確認したところ、抵抗の先で短絡しているようです。
運よくこの機種は回路図が見つかったので、回路図も見ていきます。
回路図上では+VSYSというところのラインですね。
今回は短絡の個所を調べるのに回路図上のR5903の2番ピンに1V弱の電圧をかけてあげることにします。
(この+VSYSのラインはCPUにもつながる回路なので、(+VSYS_CPUという回路)1V程度の電圧で調べていきます。)
サーモグラフィーで確認してみると短絡してる個所がわかります!!
FLIRの携帯のやつ使ってるんだけど、近づけると数センチ下にズレるという…
ということでその周辺を探っていくんですが、表面は特に問題なさそう。
裏面を確認して、細かく見ていくとコンデンサが割れているのを確認しました。
真ん中にあるコンデンサが微妙に割れてるんですが見えますか?
こんな感じで割れてしまい、ショートして動かなくなります。
場所も+VSYS_CPUの回路ですね、サイズ的には0603なので、10μFのチップコンデンサを交換して他に短絡が無いか確認します。
問題もなさそうだったので、一度スタンバイ電圧が出るかを確認したのち組み戻します。
組み戻し後は動作テスト。
バッテリーは接続していないので、そこまで電流は流れていませんが、無事にBIOS画面まで来ました。
この後は、メモリテスト、起動確認、充放電テストをして修理完了です!
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